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"志望動機書けない病"になっていませんか?
太郎
うーん......。
花子
太郎くん、どうしたの?
太郎
いや、仙人が言った通り長期インターンに行って、WEBメディアでライターをやらせてもらってるんだけど......
花子
すごいじゃない!これでESと面接で使える実績ができたわね!
太郎
うん、そこまではいいんだけど、自分の実績を使ってどう志望動機を書けばいいかわらないんだ......。
就活仙人
ほっほ。太郎くんは典型的な"志望動機書けない病"にかかってしまっているようじゃな。
花子
志望動機書けない病?
就活仙人
そうじゃ。就活生にありがちなのじゃが、経験の棚卸をして話すネタはあるものの、受けたい企業のやっていることと全然違くてESを前に手が止まってしまうという症状じゃ。
太郎
うっ!まさに俺のことだ......。IT企業を受けたいけど、ライターの経験とプログラミングとかって全然関係ないし......。
就活仙人
まぁそう気を落とすことはないぞい。だいたい、学生時代にやっていたことと企業の業務が直接結びつく方が珍しいからのう。
就活仙人
この病は"調整力"を鍛えるテクニックを身につけ、突破するしかないぞい。
"調整力=実績を企業が求める人物像にアレンジする力"が重要
就活仙人
調整力と言うのは......
花子
実績を企業が求める人物像にアレンジする力よね!
就活仙人
おぉ、先をこされたのう。その通りじゃ。
花子
えへへ。
就活仙人
優れたエンジニアが優れた新聞記者かわからないように、立派な実績があろうとそれが受ける企業に評価されるかは全くの別物じゃ。
就活仙人
じゃからこそ、自分の実績を企業が求める形にアレンジする調整力が重要なのじゃ。特に、志望動機と自己PRを調整するテクニックは必須じゃぞ。
就活仙人
自己PRの調整テクニックはまた今度にするとして、今日は志望動機を調整する方法について教えるぞい。
説得力ある志望動機を作る"3STEP志望動機作製法"!
就活仙人
ワシが提唱する志望動機調整の3STEPはこれじゃ。
STEP1:「やりがい」の抽象化から「やりたいこと」へのスケールアップ
STEP2:「やりたいこと」への条件付与
STEP3:「やりたいこと」を実現するための企業リソースの抽出
就活仙人
説得力ある志望動機の作り方はこの3STEPに集約されておる。
花子
うーん、これだけだとまだよくわからないわ。
就活仙人
それでは一つ一つ説明するぞい。
STEP1:「やりがい」の抽象化から「やりたいこと」へのスケールアップ
就活仙人
STEP1は、「やりがい」の抽象化から「やりたいこと」へのスケールアップじゃ。
太郎
「やりがいの抽象化?」「やりたいことへのスケールアップ?」
就活仙人
「やりがいの抽象化」とは、自分の過去の経験のうち、やりがいを感じたことを切り取って抽象化することじゃ。
就活仙人
太郎くんはWEBメディアでライターをしたんじゃったの?それを例に使おう。
就活仙人
この時、「文章を書くことにやりがいを感じた」では、具体的すぎて抽象度が低い。これはまずい。
花子
どうして?
就活仙人
具体性が高いと、「なら作家になれば?」など、それと直結した職業が連想されてしまうのじゃ。
就活仙人
じゃから、他の職業でも応用できるように抽象度を上げる必要がある。だからこの場合、「要望(書くように指定された記事内容)に対して、相手のニーズを把握してもっとよいもの(記事)を作ることにやりがいを感じた」のようにすると、応用が利くのじゃ。
花子
なるほど!
就活仙人
他にも、「自分が作ったもの(記事)が世に出てそれが人に影響を与えることにやりがいを感じた」などのパターンも考えられるの。
太郎
あ、それは今感じていることに近い!「あの記事よかったです!」なんて言われたときはすごく嬉しかったなー。
就活仙人
これが、「やりがい」の抽象化じゃ。これを、「それを御社でもっと大きなスケールでやってみたい!」と「やりたいことへのスケールアップ」するまでが STEP1じゃ。
就活仙人
簡単にまとめるとこうなるぞい。
仙人の教え抽象化:「自分はこんな経験から、こういう部分にやりがいを覚えます!」
拡大:「それを御社ならもっと大きなスケールでできるから、御社を志望します!」
STEP2:「やりたいこと」への条件付与
太郎
これならどんな企業でも使える志望動機を作れる気がするぜ!
就活仙人
おっと。それはまだ気が早いぞい。むしろ、それはまずい状態じゃぞ。
太郎
え、どういうことだよ!?
就活仙人
どんな企業でも使える志望動機というのは、一番ダメな志望動機じゃ。それは裏を返すと、その企業を特別志望する理由がないということじゃからの。
花子
たしかにそうね。「ならよそに行けば?」って言われちゃいそう。
就活仙人
そうじゃ。じゃから、STEP2、STEP3では「御社じゃないとダメなんです!」ということを伝えるための調整に入るのじゃ。
就活仙人
そのSTEP2でやることは、「やりたいこと」への条件付与じゃ。これは、一度抽象度を上げた「やりたいこと」に、「こういう関わり方をしたい」と条件をつけることじゃ。
就活仙人
さっきの「自分が作ったもの(記事)が世に出てそれが人に影響を与えることにやりがいを感じた」というパターンで考えてみるかの。
就活仙人
このパターンを使った場合、まず想定されるのは「それならメーカーでもよくない?てか、大体のビジネスは世の中に影響を与えているよね」というツッコミじゃ。
花子
そんな返しされたらパニックになりそう。
就活仙人
こうした「他でもよくない?」という可能性を潰すのが条件付与じゃ。
就活仙人
例えば、「自分は記事を書いてきたという経験から、情報コンテンツで人に影響を与えたいと思っている」や、「ユーザーのニーズを考えて戦略を練るのが好きで得意だったから、大きなスケールで戦略立案をしたい」など、自分の志望動機に条件を付けて絞っていくのじゃ。
太郎
なるほど!
花子
そうすると「ならうちの会社でミスマッチはなさそう」ってなるのね!
就活仙人
そうじゃ。「本当にうちに来たいの?ミスマッチじゃないの?」という疑問を解消するような志望動機が良い志望動機なのじゃ。
仙人の教え
条件をつけて、「御社じゃなきゃダメなんです」と言おう!
STEP3:「やりたいこと」を実現するための企業リソースの抽出
就活仙人
そして、最後のダメ押しがSTEP3「やりたいこと」を実現するための企業リソースの抽出じゃ。
太郎
うーん。わかるようでわからん!
就活仙人
これは、志望動機で述べた「やりたいこと」が、志望企業で実現できるというエビデンス(証拠)探しのことじゃ。
就活仙人
例えば、「大きなスケールで戦略立案をしたい」と言ったとして、その企業が地元企業との取引を中心とした中小企業だったら面接官はどう思うかね。
花子
あっ……。
就活仙人
「ならよその大企業に行けば?」となるじゃろう。
就活仙人
他にも、「御社はグローバル展開を進めていますので、仏文科で鍛えたフランス語を活かして働きたいです」と言ったものの、その企業の進出先が中国や東南アジア中心だったらどう思うかね。
太郎
ちゃんと調べてこい!って怒られそうだな。
就活仙人
その通りじゃ。
就活仙人
いくら熱く夢を語ったところで、その「やりたいこと」を実現するリソースを企業が持っていなければ完全なミスマッチ、あるいはリサーチ不足と判断されてしまうのじゃ。
就活仙人
じゃから、「御社ではこういう部門があるため〜」「こういうキャリアプランで働けるため〜」「こんな社内文化があるため〜」など、自分がやりたいことを実現できるというエビデンスを探すことが重要なのじゃ。
花子
志望動機を作るのにも企業研究が大切なのね。
メモ「これを持つ御社だからこそ、私は入社したいんです!」と言えるネタを探そう!
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説得力ある志望動機を作るには、仮説ベースの企業研究が重要!
就活仙人
その通りじゃ!
就活仙人
よく企業研究と言うと、企業の調子を分析させるようなことを推奨している本があったりするが、はっきり言ってナンセンスじゃ。
就活仙人
君たちにとって一番大事なリソースは時間じゃ。そんな時間がない君たちに、会計士の真似事をさせ、まだ受かるかわからない企業の分析を勧めるなど、切羽詰まっている就活生の事情を完全に無視した大人の自己満足に他ならないのじゃ!
太郎
おぉ、仙人が珍しく激おこだ……。
就活仙人
企業研究には二種類ある。受かるための企業研究と、受かった後に行き先を決める企業研究じゃ。そして、優先すべきは受かるための企業研究じゃ。
就活仙人
取らぬ狸の皮算用をしても仕方がないのでな。どこにするかは内定を複数もらっ他後にじっくり比較検討をすればよい。
就活仙人
そして、受かるための企業研究とは、「自分がやりたいことを実現するためにはこんなリソースがあればいい」と仮説を立て、そのリソースが企業にないか探すことじゃ。
就活仙人
仮説ベースで企業研究を行えば、効率的な情報収集が行え、説得力のある志望動機も作成できるぞい。
太郎
今まで志望動機とか企業研究とかなにすればわからなかったけど、方向性が見えてきたぜ!
花子
これなら面接まで時間がなくても効率的に対策できそうね!
就活仙人
ほっほ。限られた時間で最大限の成果を出す。これぞ戦略の真髄じゃ!
まとめ
・STEP1:「やりがい」の抽象化から、「やりたいこと」へのスケールアップ
・STEP2:「やりたいこと」への条件付与
・STEP3:「やりたいこと」を実現するための企業リソースの抽出
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