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就活定番質問②「志望動機は?」の考え方を解説!

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企業はどうして志望動機を聞きたがる?

定番ながら,就活生を悩ませる質問。

それが志望動機です。

本気でその企業に入りたく、一晩語れるくらいの情熱がある人なら、こんな質問は「待ってました!」となるでしょう。

けれど、本音では

「そんなの有名で待遇が良いから志望してるだけだよ!」

「他にもたくさん受けてるし、第一志望でもないよ!」

という思いを抱えている人も多いことでしょう。

 

では、企業はこの質問で何を知りたがっているのでしょうか?

「立派な回答を求められている」は勘違い!

就活生は、

「本音で喋るわけにもいかないから、何か建前を作らなきゃ!」

と、"面接官にウケそうな"志望動機をひねり出そうと苦労します。

そうした時に思いつきがちなのが、

・「とりあえず優等生的なことを言えばいいのかな?」と考え、急に天下国家を語り出す

「何か立派なことを言わなければいけない」と思いこみ、どこかで聞いたような言葉を並べる。

といったパターンです。

 

こうした考えから出てくる志望動機でありがちなのが、

「人々を笑顔にしたい」

「社会貢献したい」

といったものです。

しかし、企業は本当にそんな道徳の教科書のような回答を求めているのでしょうか?

ボランティアが大好きな人は即採用なのでしょうか?

相手に響く回答をしようと思ったら、相手の立場で考えなければなりません。

志望動機を訪ねる意図を、企業の立場から考えてみましょう。

企業は内定辞退・早期離職を恐れている

企業は営利団体です。売上を増やし、コストを下げ、利益を出していかなければなりません。

そんな企業が、本当に模範的な志望動機を求めているのでしょうか?中学生の作文コンテストのような"立派な"作文を聞きたいのでしょうか?ましてや、みんな取り繕ってくるとわかっている就活の場で。

答えはNoです。

企業が知りたがっているのは就活生の高尚な心意気などではなく、

「この子は内定辞退しないかな?」

「『やりたいことと違った』と言ってすぐにやめないかな?」

という、採用コストに直結する問題です。

ある調査では、企業が新卒社員を一人採用するのにかかるコストは55万円と言われています。

(参考:採用コストは一人当たりどれくらい?採用費用のコスト削減方法)

また、生涯雇用することを考えたら、一人当たり約2~3億円かけることになります。

せっかく高いコストを払ったのに内定辞退・早期離職をされると、企業にとっては採用コストがかさみ手痛い出費となってしまいます。

そのため、企業側としては「本当にうちに入って仕事を続けてくれるのか」を質問によって測ろうという合理的な判断が生じるのです。

 

さきほど、就活生にありがちな志望動機として、「人々を笑顔にしたい」「社会貢献をしたい」といった回答を例に挙げました。

ただ、これらはこの回答自体がNGというわけではありません。

一番重要なのは、本気でそう思っているということを示せるか、仮に本気だとしてそれはその企業と合っているのか、という点です。

「本気で社会貢献をしたと思っています!」と言ったところで、そう考えるきっかけになった出来事を言えなかったり、そのための活動をこれまでにしてこなかったのなら、その決意は眉唾ものに捉えられてしまうでしょう。

また、就活生の"やりたいこと"と企業の実態があっていなければ、面接官に

「うちは営利団体だから、利益の出ないボランティアみたいなことはやらないんだけど…。この子はうちでどんな仕事ができると思っているんだろう?」

と、リサーチ不足(=入社への熱意の低さ=内定辞退のリスク)やミスマッチ(=早期離職のリスク)を疑われてしまいます。

つまり、就活生は「御社でモチベーションを高く持って働いていけます!」ということを説得的に示す必要があるのです。

 

では、具体的にどういう手順で考えれば、説得力ある志望動機を作れるのでしょうか。

それについては次の記事で解説します。

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