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就活における成功の基準とは?〜就活の成否をわけるはじめの一歩〜

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就活における成功=「働きたいと思える企業に内定すること」

就活仙人
さて、前回は就活戦略について次のように説明したの。
就活仙人
「就活で成功するため、成功に必要な要素を分析し、自分に不足しているものを補う」ものだと。
就活仙人
今回はその第一ポイント、就活における"成功"について考えよう。先に結論を言うと、「就活の成功とは、働きたいと思える企業から内定をもらうこと」をここでは就活の成功と定義するぞ。
花子
え!?それって当たり前すぎない?
就活仙人
そうじゃ。こう聞くと当たり前に思えるのう。
就活仙人
しかし、実際には多くの就活生は自分には本当はあっていない企業を第一志望としてしまうことが多い。これが問題なのじゃ。
就活仙人
では二人とも、君たちはどうしたら「就活が成功した」と思える?
太郎
えーっと、やっぱり給料の高い有名な大企業に入ることかな!
花子
私はやっぱりやりがいのある仕事かなぁ……。人に誇りを持って語れるような仕事ができる企業に入れたらいいな。
就活仙人
なるほどなるほど。給料の良い大企業と、やりがいある仕事ができる企業か。
就活仙人
では、もう少し考えてみよう。
就活仙人
まず、給料の良い大企業についてじゃが、例えば証券会社や広告会社、TV局などはその代表じゃろう。
就活仙人
しかし、これらの企業は一方で超激務でも知られておるぞ。睡眠時間3時間で、毎日ノルマに追われ、セクハラ・パワハラに晒される。元電通の女子社員が自殺してしまったという悲しい事件もあったの。太郎くんはこんなハードワークでも耐えられる自信があるかね?
太郎
うーん、あっている人ならやれるんだろうけど、俺には厳しいかな……。身体か精神を壊しちゃいそう。
就活仙人
次に、やりがいのある仕事じゃが、近年「やりがい搾取」という言葉が流行っているのは知っておるかね?
花子
やりがい搾取?
就活仙人
待遇よりも社会貢献などの「やりがい」を重視する若者に対して、「やりがい」を餌に低賃金・重労働を課すような仕事じゃ。「世界を変える」と謳うスタートアップが、若者を年収300万円で12時間労働を強いていたという話もある。
花子
ひどい!
太郎
世界を変える前に自分の会社の労働環境を変えるべきだぜ
就活仙人
花子ちゃんはこんな会社に入りたいと思うかね?
花子
うーん。さすがにそれは……。
就活仙人
人間の欲求に関する有名な学説として、「マズローの欲求階層説」というものがある。人間の欲求は低次の欲求から高次の欲求へと至るというものじゃ。
就活仙人
その中で、最も低次な欲求とは「生理的欲求」であり、最も高次な欲求とは「自己実現欲求」となっておる。つまり、何よりもまず、健康に生きていけるだけの環境がなければその上の欲求など満たせないということじゃ。いわゆるブラック企業の危険性とはまさにここにあると言えるの。
花子
お金だけでもやりがいだけでもダメなのね。

「他人の欲望を欲望」していないか?

就活仙人
お金だけでもやりがいだけでもダメ。言われてみれば気づくことじゃが、いわゆる「就活人気ランキング」を見ると違和感を覚えることが多い。
就活仙人
例えば、東洋経済オンラインの発表した2018年卒の就活人気ランキングでは、上位に航空会社やメガバンク、証券や保険が並んでおる。特に証券や保険は非常にタフな業種じゃが、ハードな環境でやっていける覚悟が本当にあるのか、はなはだ疑問じゃ。

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就活仙人
また、その他には普段の生活やCMで見かけるようなBtoC企業も多い。ワシはこうした就活生の嗜好を見ると、「他人の欲望を欲望している」のではないかと強く感じるのじゃ。
花子
「他人の欲望を欲望する」って?なんだか難しいわ。
就活仙人
つまり、「他の人が良いと思っているのを見て、自分もそれが良いと思い込んでしまうこと」じゃ。クラスの人気者をみんなが羨んでいるのを見るうちに、自分もなんとなくその人のことがよく見えてきたことはないかな?それと似たようなものじゃ。
太郎
耳が痛いぜ。
就活仙人
自分で決めるということはストレスのかかることじゃから、他人と同じものを求めるこというのは安心感を得られる行為じゃ。また、他の人が欲しいものを持っているというのは、自分のプライドをくすぐるものじゃ。
就活仙人
しかし、他人の欲望に支配されてしまうと悲惨じゃぞ。なんとなく周りの人が良いと言っている企業に入り、毎日を過ごしているうち、ある日ふと「俺がしたいのは本当にこんなことだったのか?俺の人生はこれでよいのか?」と思い悩んでしまう。これは決して他人事とは言えんぞ。
花子
うう、リアルに想像すると辛くなってくる……。
太郎
俺の先輩もよく言ってるぜ。「自分が本当に何がしたいのかわからなくなってくる」って。

「働きたい企業を探す」=企業を分析して自分の欲望と照らし合わせること

就活仙人
社会に出てから人生の迷子になってしまわないためには、自分の欲望を分析し、企業に何を求めるのかを整理することが必要じゃ。企業を評価するポイントをいくつかに分解し、それぞれについて自分がどこまで求めるのか、どこまで許容できるのかを考えるのじゃ。
就活仙人
言うならば、企業を分析して自分の欲望と照らし合わせることが「働きたい企業を探す」ということじゃ。その中で「企業なんか行かずに起業するぞ!」と思う人もいるかもしれんが、ここではあくまで企業に就職したい人へ向けて説明するぞい。
花子
どんなところを志望するかって、就活のはじめの一歩だけど、とても難しいのね。
太郎
その探す方法を教えてくれ!
就活仙人
そんなに焦らんでも、具体的な方法論についてはまた今度説明するから安心せい。まずは就職活動全般に対してのイメージを掴んみ、その後個別のノウハウを説明するという流れじゃ。
就活仙人
次に、「就活の成功率を上げる」考え方について説明するぞい。

→就活で成功するための二つの秘訣〜成功する人だけが知っている王道の思考法〜

←戦略的な就活法とは?〜就活弱者が成功するための方法論〜

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