絶対に聞かれる「学生時代頑張ったことは?」
学生時代に頑張ったこと。
いわゆるガクチカ(=学生時代力を入れていたこと)は就活をしていれば何度となく聞かれることとなる定番質問です。
聞かれすぎてうんざりしている人もいるでしょう。
しかし、定番質問ということは、聞く価値のある質問であると思っている企業が多いということを意味しています。
この質問の狙いは何か、それを知ることは回答の仕方を考える大きなヒントとなります。
この記事では、「学生時代頑張ったことは?」という質問の考え方について解説します。
「あなたはこの会社で活躍できますか?」
ガクチカ質問で聞かれていることはとてもシンプルです。
それは、
「あなたはこの会社で活躍できる能力・資質を持っていますか?」
という一点に尽きます。
これはすなわち、自分が業務に直結するようなスキル、または再現性のある活躍ができるコンピテンシー(行動特性)を持っているかを聞かれているのです。
スキルとは、IT企業を受けるならプログラミング経験、商社を受けるなら留学経験のように、その経験が直接業務に役立つようなものです。
一方、コンピテンシーとは、その人がある場面においてどう行動しやすいかという、行動特性のことです。例えば「苦労を乗り越えた経験」などは、「この人は壁にぶつかった時どんな行動をするんだろう?」というのを見ています。壁にぶつかったとき、原因を分析して取り組むのか、それとも投げ出すのか。そういった行動パターンを見ているのです。
「学生時代がんばったこと」が、「自分が志望企業で活躍できる能力・資質を持っているか」を問われていることはわかったと思います。
しかし、これを知るだけでは「ふんふん、なるほど」となるだけでしょう。
この知見を自分のPRの仕方に活かすためには、もう一歩進んで考える必要があります。
では,どう考えればいいでしょうか?
「その職種に求められる素養、持ってます!」
ここで大事なのは、
自分がPRしている能力が志望している職業・職種で求められているものであるか
という点です。
仕事に必要な能力・素養は職業や職種によって異なってきます。
そのため、自分が志望する職業・職種によって、同じテーマのガクチカでも企業によって見せ方を変える必要があるのです。
例えば、自分の専門分野について一生懸命研究してきた人がいるとします。
このとき、営業職志望の場合は、黙々と研究してきたという話よりも、アポ取りやフィールドワークの話を中心にする方が「適性あり」と思われやすいでしょう。
一方、研究職志望の場合、研究で成果を出したことや、地道な作業を黙々と続けられることが大きなPRポイントとなります。
このように、自分の志望に合わせたPRをすることが非常に大切なのです。
的外れな回答をしないための2STEP
求められる素養に合わせ、ピッタリな自己PRをできるということは、その職業・職種への理解が深いことを意味します。
逆に言えば、的外れなPRをした場合、「うちの仕事のこと全然わかってないな」と思われるリスクが高いと言えます。
そのため、次の2STEPで回答を考えることがおすすめです。
1.「この職業で求められる能力・資質は何か」をリストアップ
2.「その能力・資質があることを示す自己PRの仕方」を考える
以上のSTEPを経て考えれば、人事に刺さるPRにグッと近づくでしょう。
「学生時代頑張ったことは?」という定番質問にきっちり回答するため、ぜひこの2STEPをご活用ください!