注意!ブラック業界に入らないために
就活を始めると、ブラック企業という言葉に敏感になる方が多いかもしれません。
新しいスタートを切るための就職活動、入社してみたらブラック企業だったという事は避けたいと思うのは当然の気持ちだと思います。
今回は、就活でブラック企業と言われることの多い業界についてまとめていきたいと思います。
そもそもブラック企業とは?
新聞やテレビで耳にすることが多くなった「ブラック企業」という言葉ですが、その定義に明確なものはありません。
そもそもは、給与未払いや反社会団体と関係があるなど、法律に反したことをしている企業のことをブラック企業と呼んでいました。
それが、今では「7時まで残業をさせられた」ということで「ブラック企業だ」という若者も出てきました。
果たして、ブラック企業とは何なのでしょうか?
法律的に反している、という企業がブラック企業であることは明確でありますが、現在では、自分の希望に少しでも外れていることがあると簡単に「ブラック企業」と烙印づける学生が多いようです。
仮に、それが社会の常識を超えた過重労働であればブラック企業と言って構わないと思いますが、あなた自身が会社の事を知らずに入社したのであれば、少し考えを改める必要はあるように感じます。
あくまで会社と従業員は相互にとって良いもの「Win-Win」の関係である必要があります。
法的違反をしていない企業に対して「ブラック企業だ」と思っている若者がいるというギャップが、なぜ起こってしまうのか、考えてみたいと思います。
あなたにとってのブラック企業は?
法律違反をしていないにも関わらず、若者や学生から「ブラック」と言われる企業は一体どんな企業なのでしょうか。
考えられることは、就職活動をする際に、お互いの希望条件が一致していなかったことが挙げられます。
つまり、「ミスマッチ」ということです。
ある人にとっては「ブラック企業」であっても、他の人にとっては「ブラック企業」と感じていないことも多くあります。
例えば、残業に対して不満を持つ方がいたとします。
日本は提示帰宅の意識が他国に比べて薄かったりする事実はあるかと思います。
しかし、応募する際に、志望者はそのことを調べたのでしょうか。
今ではOB・OG訪問などで働いている先輩の話を聞く機会も多くあります。
その場面で、業務交代の内容や業務時間の使い方などを聞いていく流れで、退社時間を聞いても失礼にはあたりません。
なかなかそうした場面を設けてもらうことが難しいという場合もあるかもしれませんが、実際に会社の近くの喫茶店などで帰宅時間を観察することもできます。
大切なことは、入社前にあなたが真剣に会社と向き合い、決めたのかどうかです。
内定をもらうことができたから、取り敢えず決めた、という気持ちでは、入社後にミスマッチが起きても、仕方がないかもしれません。
ブラック企業と言われがちな業界
一般的に、「給与が安い」「勤務時間が長い」などが当てはまる業界がブラック企業と思われることが多いようです。
これは、世の中の「平均」と比べて、少し特殊な労働環境があることが原因と思われます。
賃金が安いという事で取り上げられがちなのは、介護・保育業界、小売業界です。
介護・保育業界は低賃金がなかなか改善されず、業務量にその給与が見合っていないという事がよく問題になっています。
また、小売業界は、常に顧客とのコミュニケーションを必要とされながら、商品管理や発注などの業務が多く、通常の人が休みの日も営業しているため、休日が少なくなりがちです。
勤務時間が長いという事で取り上げられるのは、広告業界、外食業界です。
広告業界はクライアントの納期のために仕事が終わるまで変えることができなかったり、相手の要望に合わせてデザインレイアウトを変更したりなどの細かな仕事が多く、長時間労働になりがちです。
外食業界は営業時間が長く、見込み残業などという仕組みで、残業手当が実際の残業時間と見合わないという問題が多くみられています。
しかし、ブラック企業が多いといわれる業界の中でも、会社個々を見ていくと、しっかりとした体制を整えて、従業員のことを大切にしている会社もたくさんあります。
そのため、「ブラック業界」と捉えるのではなく、あくまで、個の会社として考えるべきと思います。
まとめ
大切なことは、あなたの求めるもの(勤務時間や給与など)が、入社する会社で得られるのかをしっかりと調べるということになってきます。
就職は、あなたの人生の一大イベント。
あなたの人生をより豊かなものにするためにも、しっかりと会社について調べてみてくださいね。